東京・日本橋「鮨むとう」(令和6年5月訪問)

東京・日本橋「鮨むとう」

予算:ディナーおまかせ ¥30,000~/人
カード利用:可

今回ご紹介する「鮨むとう」は前回記事にした「鮨あお」の二番手として経験を積んだ大将が独立してオープンしたお店!
「すきやばし次郎」の系譜である力強い酸味のシャリはそのままに、大将の出身である北海道のエッセンスも加わった味わいの寿司を楽しむことができます。

日本橋駅からほど近いOrdin日本橋ビルの9F。
同ビルの6Fにはオープン後瞬く間に予約困難となった「天ぷら浅沼」も入居。

ディナーはつまみが非常に充実。
まずはシマエビの漬けから、濃厚な味わい。芽ねぎと一緒に食べるのも大変良き。
アワビの雌貝、濃厚な味わいで本当に美味しい。

シマエビ
アワビの雌貝

お造りはアイナメ、煎り酒とワサビでシンプルに。歯応え良し、甘味を堪能できます。
お椀はシロアマダイ!こちらもごくごくシンプルながらひたすら味わい深くホッとする美味しさ、付け合わせは珍しい白菜。やや複雑な味わいがあり、淡白な味のお吸い物とは相性が良くないように感じますが恐ろしくマッチしていました。

アイナメ
シロアマダイと白菜

つまみの最後はスズキの焼き物。
大将ご出身の北海道ではメジャーな山ワサビとの食べ合わせ!

スズキ

ここから握り。
ヒラメ、スミイカの順番は「鮨あお」と同じ流れ、こういう共通点に系譜を感じますね!

ヒラメ
スミイカ

カンパチ、さっぱりとした身質。
赤身、こちらももちろん藤田マグロ、厚めの切り付けでマグロの美味しさをストレートに感じられる!

カンパチ
赤身

中トロ、大トロともに美しい切り付け…脂のバランスも絶妙で、大トロは最近個人的に避けていた(脂が強すぎる)ものの久々にジュワッと溶けていく味わい、最高です。

中トロ
大トロ

コハダ、甘味を強く感じる締め方、シャリとのコントラストが面白い。
赤貝、なんて良いサイズ…歯応えも良く磯の香りが押し寄せる。

コハダ
赤貝

クルマエビ、甘い。
ウニ、粒が非常に大きい。海苔との相性も抜群!

クルマエビ
ウニ

アジ、しっかり脂がありつつも綺麗な味わい。
アナゴもふわふわでツメの甘味◎

アジ
穴子

日本酒をだいぶ飲み進めたのでここのしじみ汁が効く。
フジタ水産の藤田社長のお気に入りである佃巻(ウニ・イクラ・トロすき身)がなんとコース内で楽しめます。この組み合わせで美味しくないはずがない!!

しじみの味噌汁
佃巻

ここから追加。
焼き物でいただいたスズキを昆布締めで、昆布締めってなんでこんな美味しいんだろう。
ひもきゅうを頼んだら「お好きでしたよね」と(笑)バレてました。

スズキ昆布締め
ひもきゅう巻

最後はかんぴょう巻で!
北海道スタイルのかんぴょうは江戸前の甘味ある味付けに比べてしっかりとした味がついています。
この味付け、個人的に大ヒット!
デザートに出てくるタマゴにも驚きました、某割烹のスペシャリテでもあったシャリっとした食感の不思議なタマゴに砕いたナッツがかかると完全にデザート、これだけ1本で購入したいくらい美味しかった!

かんぴょう巻
タマゴ

「鮨あお」のシャリやコースの流れを感じながらも、武藤大将のオリジナリティが随所に散りばめられており本当に満足度の高い内容でした。
つまみは特に素材の持つ味を引き出すことに尽力しており、まさに「引き算の和食」を体現。
特にシロアマダイのお椀の完成度は凄まじく、唸る一品でした。

現状はまだ予約が取れる日もありますが、特につまみのクオリティは予約困難店以上だと思います。
予約が取れなくなる前にぜひ食べに行ってほしいお店!

住所:東京都中央区日本橋2丁目10-11 Ordin日本橋ビル9F
電話番号:03-6824-5361
アクセス:各線「日本橋」駅から徒歩5分ほど
Webサイトなどhttps://sushimuto.jp/
予約:完全予約制「OMAKASE」で毎月1日に翌月分の予約が可能


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