北海道・千歳「北の華はやし」（令和6年4月訪問）

2024年6月12日

予算：おまかせコース¥18,000〜/人
カード利用：可

北海道は札幌ではなく千歳、新千歳空港からタクシーで10分程度の立地にある寿司屋。
必ずしも立地が良いとは言えないながら予約が取りにくいお店として名高い。競走馬の産地にも近いので、お馬さん関係のビッグネームにも御用達！

空港に近いので18時からの1回転目であれば最終の東京行きの飛行機にも間に合いますしエスコンでのデーゲーム野球観戦からの寿司なんていう贅沢プランも実現可能。

お店に着くとまずは待合室に案内されます。一連の食事体験としてこういうひと手間が個人的にとても好きなんですよね、冬場の寒い時期は暖房の効いた待合室で暖を取れるのが嬉しいものです。

コースはつまみから握りまで20品以上と盛りだくさんの「蝦夷前寿司」
しっかりお腹を空かせていきましょう！

まずはシラウオから。独特の苦味を包み込むような黄身醤油の甘味が印象的！
はやしスタイルのイカ飯、これ丸で弁当にして売って欲しい…（笑）

たけのことつみれのお吸い物、澄み切った旨みがたまらない。
焼き物はメヒカリ、自家製の蕗味噌が最高のアクセント！

蝦夷アワビ、ムッチムチな歯応えの先には凝縮された磯の旨味。
肝ソースは少し残しておいて、炊き立てのシャリを入れて肝リゾットとして楽しみます！

こちらのオリジナル、数の子ニシン、新感覚の親子コンビ！ニシンのたっぷりの脂と数の子のコリコリがめちゃくちゃ合う。この季節、ここでしか食べられないメニューがたくさんあるのが各シーズン伺う理由です。
お次はホタテ、北海道のホタテの中でも強烈すぎる大きさ、もはやタイヤ級すごすぎる。
筋肉質な食感はもちろん、ホタテの甘み全開、香り高い海苔との相性も言うまでも無い。絶品！

ホタテの精巣と卵巣、見たらわかる鮮度の良さ。シンプルに塩でいただくことで濃厚な味わいを最大限に楽しめます。
つまみのラストはマグロと数の子の手巻き、初めて食べた時に衝撃を受けたこの組み合わせ、百聞は一見に如かず、食べてください。

はやしさんのドリンク、特に日本酒は女将さん自身がお酒好きなこともあり知識が豊富で道内外のお酒をさまざまおすすめしていただけます。実際に酒蔵への訪問も積極的に行かれているので蔵元の話などもたくさん伺えますよ！

そしてソフトドリンクの自家製ジュースはお酒を飲めない方はもちろん、飲める方にも試してほしい。
私は毎回全種類飲んでしまうけど特におすすめはシソ！炭酸水割りで是非どうぞ！季節限定でリンゴに出会うことがあればそちらも間違いなし。

ここから握り。
北海道のイカはやはりひと味違う、甘みたっぷりねっとり食感！
赤身の美しい切り付けたるや、マグロはやま幸から仕入れ。

ノドグロ！透き通るような色の白身にバランス良い脂を纏っている、濃厚な味わいで炙りより好み。
甘エビプリップリ！北陸とはまた違った甘さ。

春の味覚サクラマス！濃すぎないバランスの良い上品な味わいが特徴、サーモンのような強烈すぎる脂がもう食べられない年齢ですので…（笑）
「春の子」と書いてカスゴ。以前は春しか食べられないと思っていたのですが地域によっては年中取れるらしい、でもやっぱりこの時期にいただくのが醍醐味！塩でシンプルに。