福井が誇るミシュラン2つ星の名店「鮨 十兵衛」
地元福井の魚を中心に使用した握りを食べに県外から多くの客が集まります。
かくいう私もこちらの寿司を食べるために福井日帰りを敢行したり、金沢の寿司巡りと抱き合わせたり。
北陸新幹線が延伸したことで今後より予約が困難になること間違いなしの注目店!
ランチは握りとデザートの構成。
シャリは赤酢と米酢のブレンド、まずは脂ノリの良いヒラメから!
甘い、そしてシャリの食べ応えがありとても好み。
サワラは見れば分かるツヤツヤ脂ノリノリの1カン、間違いなく過去1のサワラです。
ブリ!隠し包丁が入った隙間に醤油が染み込んでいく…血合の鉄っぽさが引き立つ1カン。
北陸の甘エビってなんでこうも美味しいんでしょう、プリっとした食感と強烈な甘みは唯一無二!
マグロは「やま幸」のもの、赤身は鉄をしっかり感じる好みの味、切り付けも美しい。
マダイ、最初見た時はムツなどの深海系かと思ったほどの脂のノリ、口に入った瞬間体温で脂が溶ける、美味しすぎる。
マスノスケ、脂たっぷりながらサーモン特有のクセがなく良い。
白子!アツアツで火傷必至、でもアツアツのまま食べたい(笑)
ボタンエビ、甘エビとは異なるプリプリな身質と濃厚な旨味、さすが「すし善」の系譜。
メジマグロ、今年の冬〜春の北陸のメジ凄まじかったんですよね、金沢でもひたすらメジが美味しかった記憶があります。適度な脂ノリとメジ特有の良い意味での味の若さのバランスが絶妙。
2024年頭のメジは一生記憶に残ると思います。
バフン、粒がきめ細かく香り高い、海苔も良い。
中トロ、見ればわかるモチモチ食感、寿司にはマグロがないとやはりダメだと毎回理解させられる。
お椀はあら汁、ホッと一息。
ネギトロ巻、トロとネギの刻み方が絶妙で海苔のパリパリ感とのシンクロ率100%!
ここから握りの追加。
基本はその日いただいていないものを注文するのですが、この日は特に感動的だった3カンを追加。
マダイ、サワラともにコースとは別の部位で提供、サワラはおかわりの方が身にしっかり脂が回っており好き。
追加のメジ、これも間違いなかった。ワインに当たり年があるのと同様に魚の当たり年も明確にあるんだなぁ、大変勉強になりました。
デザートは自家製の抹茶のブランマンジェ、表層の抹茶の濃厚な苦味と下層のブランマンジェの柔らかな甘みがたまらなく美味しい、デザートにオリジナリティがあるお店は印象に残ります。
どんなレストランでもそうだけど、最後しょうもない業務用アイスとか出されると「そこで手抜いちゃったかぁ…」となってしまう。
握りのみのコースで所要時間は1時間半程度。
夜はつまみも入るので基本的に新幹線と飛行機の最終には間に合いませんがランチならばディナーで県内外へ移動しての日帰りも余裕、北陸以外の人にとってはランチがやはり狙い目になるでしょう。
修行元の北海道および地元福井の食材をメインで使いながら展開される「福井前寿司」をぜひ一度味わっていただきたい!
住所:福井県福井市文京5丁目17-5
電話番号:0776-24-3080
アクセス:えちぜん鉄道「日華化学前」駅から徒歩10分ほど、「福井」駅から車で10分ほど
Webサイトなど:Instagram
予約:完全予約制 「Tablecheck」で予約可能