金沢屈指の予約困難の名店でミシュラン2つ星を冠する「乙女寿司」。現状新規の予約は2ヶ月前からのみ解放されている状態で、週末の予約はほぼ無理ゲーのこちら。平日のお昼を狙ってみると、おひとり様なら割と行けるので狙ってみてください。
大将と女性の職人さんは淡々と仕事を進めるタイプですが緊張する必要はありません。あがりの入れ替えなど適切なタイミングで適宜声掛けをしていただけます。
お店があるのは、金沢の歓楽街である片町から一本入ったところにあるディープな飲み屋やイタリアンなどが揃うグルメエリア「木倉町」。風情ある建物が迎えてくれます。
暖簾をくぐって着席。カウンター7席と奥に個室があります。この日は平日のお昼ですが満席!さすが。
大将から「つまみますか?早速握っていきますか?」との声掛けがあり、追加前提の握りオンリーでお願いしました。
握りのスタートは甘エビから。ねっとり甘く食感も良き。
続くマハタ。綺麗な脂ノリで噛めば噛むほど味が感じられる。
ぶりぶりのブリ。氷見の寒ブリが有名ですが、今シーズンから石川県も「煌(きらめき)」なるブランドを設けたらしい。12月1日の初競りでは1匹400万の値がついたとか…同じ海泳いでるんだから何が違うのかはよく分かりませんが、変な値上がりは嫌だなぁ。
丁寧に包丁が入れられたアオリイカは胡麻と酢橘でいただきます。夏のスミイカは岩塩と酢橘の組み合わせがポピュラーですがねっとり絡みつくアオリには胡麻がまた良い引き立て役になります。
トロ!言うことなしに美味しい。
最近気づいた(遅い)けど、ウニの良し悪しを決める最後って海苔なんですよね。知ってました?()
軽く炙ったノドグロ。胡散臭いグルメアカウントが広尾界隈の単価3万のレストランで使う印象が強すぎてあまり好きな言葉ではないのですが、「火入れが絶妙」です。脂ギトギトのノドグロで喜んでいる時期はもう過ぎました。
ここまでの8カンとお椀でおまかせは一通り。シャリが小さめで提供されるので、握りだけではやはり物足りず、予定通りもう1巡追加でお願いしました。
ここから追加。ズワイガニは身がプリプリで甘み爆発。
コハダはマイルドな締まり方で水分も飛び過ぎず本来の味を楽しむことができる。これくらいが1番好き。
分厚く切られたアジはシンプルにネギでいただく。生姜やニンニクが効いているのも好みですが、光り物の本来の味を楽しめる食べ方がやはりベスト。モチモチの身質がたまらん。
塩とワサビで食べるバイガイ。コリッコリでかなり良い!サクッと切れる食感が素晴らしい。
締めはうなきゅう巻き。しつこいですが火入れが絶妙でジュワッと広がる鰻の油をシャリと海苔が吸い、きゅうりがさっぱりとさせてくれる。
追加込みの13カンにノンアル2ドリンクでお会計は10120円。滞在時間50分程度でかなりのスピード感での食事になるため、のんびりしっぽり食べたいという方には夜の2回転目がおすすめですが、逆にこのスピード感だからこそ旅行最終日の新幹線、飛行機の前に食べて帰れるメリットも感じます。
シャリはやはり小さめなので、満腹!とまでは至りませんが十分満足するクオリティの時間を過ごすことができました。次回はつまみからフルで楽しみたいと思います。
おすすめ度:
予算:10000円〜20000円
住所:石川県金沢市木倉町4-10
電話番号:076-231-7447
アクセス:金沢駅からバスで「片町きらら前」バス停で下車、徒歩2分程度
予約:必須。新規予約の場合は2ヶ月先までのみ開放(例:1月に予約の場合、3月末まで予約可能)